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特集

2007年ニュースな8組合 理事長の思い高らかに

2007年がスタートしてはや1ヶ月。組合事業の低迷が一部にささやかれるなか、組合ならではの事業展開で加盟企業や業界に活力、新展開をもたらす“勝ち組”の躍進も数多くみられる。

そうした中から、「新分野進出」「商品開発」「工業団地の建設」「ブランド化」「新連携」「技能五輪国際大会」など今年にかける組合、話題の組合を取り上げ、それぞれの理事長よりコメントをいただいた。

技能五輪(静岡県広告美術協同組合

11月開催の「技能五輪国際大会」組合研修事業で日本代表選手輩出

組合所在地
静岡市
組合員の数
103人
組合設立日
昭和43年10月26日
設立背景と経緯

県内の広告美術業者で組織する唯一の協同組合として40年近い歴史をもつ。

共同受注事業や共済事業、技能開発事業などを展開し、組合員の経営向上に大きく貢献してきた。

組合は、「総務行政」「事業開発」「技能開発」「共同受注」「共同購入」など10の委員会方式で事業を推進する。

組合事業の成果

昨年12月1日、今年沼津市で開かれる技能五輪国際大会に出場する第1次分の日本代表選手44人が発表された。うち本県選手は4人。その中の1人が、同組合の教育研修事業で指導育成した岡田朋子さん(18)だ。昨年の香川県全国大会で見事優勝。世界大会での活躍が期待される。

昨年12月1日、本県高校生の岡田朋子さん(上から2人目)が「技能五輪国際大会」の出場を決めた。
写真は翌2日の静岡新聞朝刊。

世界の技能に挑む18歳

静岡県広告美術協同組合 理事長 河合利彦

技能五輪国際大会に出場する岡田朋子さんは、「成せば成る何事も」を実践してくれた根性の持ち主である。彼女が技能に興味を持ったのは、三年前のWAZAチャレンジ教室がきっかけでした。

平成17年秋、山口県での第43回技能五輪大会に出場することを決め、当組合の専任技術者による指導を開始しました。彼女は、学業と技能研修とバランスよくスケジュールを組み、訓練に励みました。筆の持ち方、刷毛の使い方など初歩から学び日々進歩をとげ、山口五輪大会では3位入賞するまでに上達したのです。苦しい練習があったからこその栄誉でした。

そして昨年、第44回技能五輪香川大会に出場。前回と比べ3倍もの高度な内容を課したため、従来の訓練では追いつかない。そこで、昼夜特訓を重ねた結果、堂々の第1位、優勝に輝くことができた。大会に出場した12名の選手全てが高いレベルにあり、1位から12位までの点差は僅かでした。

今年、岡田選手は国際大会の大舞台でもう一度、金を手にしてほしい。そのため、心身ともにさらに磨きをかけ、世界に日本の技能を披露してほしい。