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特集

2007年ニュースな8組合 理事長の思い高らかに

ブランド化(飲料)(静岡牛乳協同組合)

駿河湾深層水で組合新商品「NEW乳」第2弾は濃厚乳

組合所在地
静岡市
組合員の数
6人
組合設立日
平成10年3月23日
設立背景と経緯
牛乳加工施設は、衛生保全にかかるコストは高価となるが、PL法やHACCPなどに準じた衛生設備などを考えると投資額はさらに増大する。こうした中、中小乳業メーカーによる施設集約化をはかったのが当組合である。
組合事業の内容

新設された乳業工場では、生乳の共同加工事業を主に学校給食牛乳の共同販売などを行なっている。

組合は、進展する消費者ニーズの多様化に対応するため、昨年末には駿河湾深層水を使った低脂肪乳を新発売。今年は、第2弾として濃厚乳を発売する。これら新商品を「NEW乳」シリーズと命名し、組合ブランドとして育て上げる考えだ。

右が昨年末に新発売の「NEW低脂肪乳」。近く「NEW濃厚乳」も発売予定。

「牛乳離れ」食い止める新ブランド提案

静岡牛乳協同組合 理事長 大庭圭壹

新ブランド「NEW乳」シリーズは、消費者に新しいおいしさを提案する自信作。第1弾として昨年末に発売した低脂肪乳は、女性層の健康志向、ダイエット志向を強く意識したものです。

近年、消費者の嗜好の多様化は著しく進み、牛乳に代わる健康飲料水が食卓に並ぶようになりました。当業界も、かつてのように、作れば売れる時代ではなくなったことを強く認識せざるをえません。牛乳離れを食い止める「NEW乳」は、こうした危機感から開発したもので、低脂肪乳は駿河湾深層水に蜂蜜を加えまろやかさにこだわった点に特徴があります。製法特許の出願や経営革新の認定も得ています。

商品開発にあたっては、中央会の助成事業である活路開拓事業を実施。同事業では、開発や市場調査のみならず、パッケージの研究にも多くを費やしました。たとえば従来の牛や農場の絵はさけて、金・銀色を基調にイメージ刷新を意識したデザインに決めました。

今後は、低脂肪乳に続き濃厚乳やコーヒー牛乳、抹茶ミルクなどを投入し、品揃えの充実を進めていく考えです。