静岡県中小企業団体中央会Shizuoka Prefectural Federation of Small Business Associations. |
昭和43年10月1日 |
CHUOKAI MONTHLY 2007 February No.639 組合トップセミナー・新春賀詞交歓会 キリンビール社長が講演中央会主催による組合トップセミナー・新春賀詞交歓会が1月17日、静岡市のホテルセンチュリー静岡で開催された。 キリンビール株式会社の加藤壹康社長が、キリンビール復活の足跡と更なる成長へのビジョンを語った。 井上会長「気勢をあげて」組合トップセミナー・新春賀詞交歓会には、組合代表者や行政関係者など270人が出席。セミナーでは、キリンビール株式会社の加藤壹康社長が、「キリンビールのチャレンジ―顧客満足へのあくなき追及」と題し講演。新春賀詞交歓会では、組合代表者らが新たな飛躍を誓い合った。 第1部 組合トップセミナー来賓の関東経済産業局経営支援課の青木宏課長(脇本眞也局長代理)は、 ついで、全国中央会の成宮治専務理事は、 セミナーでは、キリンビールの加藤社長が、2001年にビール・発泡酒のシェアでトップの座を他社に奪われたのをきっかけに打ち出した「新キリン宣言」を説明。市場創造型の商品開発や価値提案型の営業戦略でヒット商品を次々に生み出した背景などを語った。 第2部 新春賀詞交歓会
市場変化に対応した復活のシナリオ 徹底して貫いた「顧客本位」「品質本位」
2007年は、創立100周年を迎えるとともに次なる中期経営計画がスタートする年だ。 社会環境が大きく変化する中で、常にお客様に価値を提案し続ける企業でありたい。そのために、今後の経営の礎とすべき当社の“めざす姿”を明確にした。 たとえば、「信頼」と「躍進」のブランドとしてKIRINブランドの価値向上をはかること、酒類事業と飲料事業の連携を強め、確固たる収益基盤を築く−などがそれだ。 当社は2001年に、ビールと発泡酒を合わせた数量シェアでトップの座を他社に奪われた。 その原因は何なのか。役員、社員が徹底的に話し合った結果、たどり着いたのは「我々はお客様を見失っていたのではないか」という結論だった。 こうした反省を踏まえ、同年11月に発表したのが「新キリン宣言」である。 会社の姿勢として、ライバル会社への対抗策ではなく、会社の活動全てをお客様に向け、お客様との距離を縮めることの重要性を訴えた。つまり、いったん数字は失ってもお客様によろこんでいただくことを第一とした。それは商品の視点でいえば市場創造であり、現場では価格競争の姿勢を改め価値提案型の営業戦略を進めることにあった。成果は着々と現れ、結果として2006年シェアは、ほぼ首位に横並ぶまでになった。 缶チューハイ「氷結」も、市場創造型商品の1つだ。デザインやフレッシュ感、おしゃれ感覚をもたせチューハイ市場に女性層など新規ユーザーを取り込み市場全体の底上げに成功。発売翌年には、トップシェアを築くことができた。
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