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特集

2007年ニュースな8組合 理事長の思い高らかに

ブランド化(住宅)(藤枝建築事業協同組合)

組合の規格住宅「四季の匠」ブランド定着に正念場

組合所在地
藤枝市
組合員の数
103人
組合設立日
昭和57年4月2日
設立背景と経緯
藤枝市内で活動していた任意組織7団体により昭和57年に組合設立。建築資材の共同購入事業のほか労働保険事務組合、高等職業訓練校の運営支援など多岐にわたる事業を展開している。
組合事業の内容

近年、大手住宅メーカーの全国展開が進展し、藤枝市内でも地元中小業者の元請率は2割程度まで落ち込んでいる。こうした危機感のなか、組合は昨年1月、ブランド住宅「四季の匠」を立ち上げた。

営業や設計施工は組合員。国産材70%以上、建築基準法を上回る偏心率(地震によるねじれへの抵抗値)、アフターメンテナンスの3基準を満たす住宅に組合が「四季の匠」の称号を授ける仕組みだ。

昨年12月には、地元消費者に対し「四季の匠」見学会を藤枝市内で実施した。

ブランド住宅「ふじえだ四季の匠」で甦った自信

藤枝建築事業協同組合 理事長 望月隆睦

近年、ハウスメーカーの地方進出は著しいものがあります。いまや地域の個性ある伝統的な建築文化はグローバル化の波にのまれ、崩壊の危機に直面。多くの地場の大工・工務店は、苦しい事業環境におかれています。

なぜにこうなってしまったのかたのか、と思いを巡らすとき、私たちのこの組合に理念がないことに気づきました。住宅を建てたい人たちに組合の理念を伝えられないということは、組合には何の興味も関心も持っていただけないということ。組合の事務所はあっても、心がないのと同じです。

では、どうしたらいいのか。その手段として着手したのが、組合住宅のブランド化です。地域の皆様にたいして「理念をもった」職人集団として『ふじえだ四季の匠』のPR事業を展開し、この1月には商標登録も完了しました。

平成17年12月、臨時総会でブランド化構築の決議を得て以来、1年間で15棟の四季の匠が生まれ出ました。もちろん、満足はしていません。しかし、この実績は我々に大きな自信を与えたのも確かです。地域への定着に向け、今年こそが正念場と考えています。