特集

静岡県の労働事情
19年度中小企業労働事情実態調査結果の速報

新規学卒者の採用

全国平均大きく上回る本県の新卒採用

平成20年度の新規学卒者の採用計画が、「ある」と回答した事業所は、ほぼ3分の1にあたる32.2%で、全国の18.9%を大きく上回り、本県での過去5年間の調査で最も高い数値となった。また、「100〜300人」では72.2%と7割を超えるなど新卒者の採用状況に明るさが見られる。

採用計画の内訳では、「高卒」が「事業所数」及び「計画人数」ともに最も多く、次いで「大卒」の順になっている。また、業種別にみると、「非製造業」では「大卒」が「事業所数」及び「計画人数」で最も多くなっている。

■新規学卒者の採用計画の推移

(静岡県 計)


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賃金改定

過半数が今年、賃金引上げを実施

調査時点(7月1日)までに賃金を「引上げた」事業所は50.0%、「7月以降引上げる予定」は6.0%で過半数の事業所が今年、賃金引上げを実施することになる。

これを規模別にみると、「引き上げた」事業所は、「1〜9人」が32.0%なのに対し、「10〜29人」39.5%、「30〜99人」が68.9%、「100〜300人」では71.7%となっており、規模の大きさに比例し多くなっている。

業種別にみると、「引上げた」が「製造業」で62.6%、「非製造業」では37.5%となっており、大きな開きをみせている。

賃上げ額は、事業所ごとの平均を合計して、企業数で割った単純平均で5,879円、事業所ごとの平均に、その事業所の従業員数を掛けたものを合計し、それを全従業員数で割った加重平均で4,681円とほぼ前年並みの水準。「製造業」では単純平均6,223円、加重平均4,606円、「非製造業」では単純平均5,360円、加重平均4,856円となっている。

昇給率は、単純平均2.25%、加重平均1.80%でほぼ前年並みの水準。業種別では、「製造業」は単純平均2.42%、加重平均1.79%、「非製造業」では単純平均2.00%、加重平均1.82%となっている。

■賃金改定の実施状況