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特集

静岡県の労働事情
19年度中小企業労働事情実態調査結果の速報

経営状況

深刻な「原材料・仕入品の高騰」

昨年と比較した現在の経営状況は、「良い」が13.9%、「変わらない」48.1%、「悪い」は38.0%。一昨年をピークに業況は悪化傾向にある。「悪い」との回答が多い業種は「建設業」(61.4%)、「木材・木製品」(61.0%)。一方、「良い」は「対事業所サービス業」(26.3%)、「金属、同製品」(22.9%)で高かった。

主要事業の今後の方針は、「現状維持」59.1%、「強化拡大」32.5%、「縮小」7.6%。「100〜300人」では、「強化拡大」が52.7%と最も多く、規模が大きくなるにしたがい拡大路線をとる事業所が増える。

経営上のあい路のトップは、昨年に続き「人材不足(質の不足)」で42.5%。次いで「原材料・仕入品の高騰」の40.0%、「販売不振・受注の減少」の38.8%の順。

原油高などに代表される「原材料・仕入品の高騰」は、年を追うごとに順位を上げ、経営に大きな影を落としていることがわかる。

一方、経営上の強みは、「顧客への納品・サービスの速さ」が28.1%と最も多く、5年連続1位。次いで「製品の品質・精度の高さ」(26.9%)、「商品・サービスの質の高さ」(21.6%)の順となった。

小規模事業所では「商品・サービスの質の高さ」、100人超の事業所では「組織の機動力・柔軟性」や「製品・サービスの独自性」を挙げる事業所が多い。


■経営状況の推移(静岡県 計)

■経営上のあい路の推移

(複数回答:%)

■経営上の強みの推移

(複数回答:%)


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労働時間

規模が大きくなるにしたがい残業は増加

従業員1人当たりの月平均残業時間は13.29時間。ここ5年間で最も長い結果となった。

規模別では、「1〜9人」で3.95時間、「10〜29人」は11.14時間、「30〜99人」が17.94時間、「100〜300人」では26.63時間と、従業員規模が大きくなるほど残業時間が増える傾向にある。

月平均残業時間が長い業種は、「運輸業」で39.50時間と突出し、「情報通信業」(25.20時間)、「機械器具」(21.08時間)も20時間を超えた。

■月平均残業時間(静岡県 計)