google

景況ウォッチ

10月の情報連絡員月次景況調査より

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目のうち、前年同月を上回る結果となったのは、在庫数量と販売価格。収益状況、業界の景況は−40ポイント台まで拡がり、悪化傾向が強い。

前月の値との比較では、売上高、販売価格、雇用人員でやや上昇。自由回答では、原油・原材料価格高騰による収益悪化は、従来より拡大。また、建築確認申請の厳格化による着工の遅れが、建設業・関連業種より聞かれる。

業界の声

対象17業種より抜粋

[食料品] 沼津市
石油・紙類の原材料費が高騰。包装資材や人件費などで製造コストが上昇し、経営を圧迫しつつある。
[窯業・土石製品] 富士市
地区内にマンション建設計画などがあるが、着工が遅れている。燃料等のコストアップと出荷量減に悩まされる。
[一般機器] 浜松市
現状の売上は、前年同月を上回るが伸びを欠く。短納期化や原材料費高騰から採算性確保が困難となっている。
[建設業] 静岡市
仕事量は安定しているが、単価が低い。安請負をしないことが作業者の雇用確保・生活安定につながるとして、取り組んでいる
[運輸] 富士市
例年9月以降は繁忙期となるが、前年比マイナスの状況。軽油価格も過去最高となり、運賃改正も無く一層の悪化を懸念。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。