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ビジネスレポート

職業訓練を通じ、日系外国人に正規雇用の機会を

浜松鉄工機械工業協同組合

2名の日系ブラジル人が職業訓練を受けた。

浜松市とその近隣市町の機械金属関連業155社で組織する浜松鉄工機械工業協同組合(浜松市中区・和久田健司理事長)では、昨年12月から今年3月まで、日系外国人を対象にした「定住外国人向け職業訓練」を実施した。

この取り組みは、これまで派遣や請負として働いてきた日系外国人に職業訓練を通じ正規雇用の機会を与えようと、県立浜松技術専門校(浜松テクノカレッジ)との連携のもと実施。組合員の村松精機株式会社が日系ブラジル人男女2人を訓練生として受け入れた。

受講の条件は日常会話程度の日本語ができることなどで、受講料は原則無料。同社社員を専門指導員に充て、社内で研修を行うとともに、専門校からはポルトガル語専門のスタッフが派遣され、日本語の日常会話や日本の習慣、法律など生活に必要な知識を講義した。

同組合の渡辺稔彦事務局長は、
「女性の訓練生は家族の事情から急遽帰国、男性は日本語での意思疎通がいま一歩ということもあり、今回の採用は見合わせという結果となったが、新たな試みをスタートできた意義は大きい。今回の訓練を通じ、実践的な日本語教育の必要性など課題も把握できた。今後はこれらを踏まえながら、多くの組合員企業参加のもと、雇用のミスマッチ解消の一端を担っていきたい」と述べた。

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浜松鉄工機械工業(協)