google

景況ウォッチ

(21年3月の情報連絡員月次景況調査より)

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

調査対象となる9項目のうち、在庫数量が前年同月を下回る結果となった。販売価格、業界の景況は近年で最も悪化となる結果だった。

前月の値との比較では、売上高など7項目で悪化幅が縮小。一部で好転の兆しがみられるが、全体的には依然売上減・操業度低下による収益悪化の傾向が強く、厳しい景況との回答が多い。

業界の声

対象17業種より抜粋

[食料品] 焼津市
原料原産地にかかる海外産から国内産へのシフトがあり、仮需が発生している。
[窯業・土石製品] 富士市
出荷は1割アップとなったが、利幅が少なく赤字は脱却できていない。新年度の予想もたたない。
[一般機器] 浜松市
自動車業界を中心とした製造業の回復に兆しが見られず、機器メーカーも厳しい状況。休業、給与カットなど経費削減の努力をするが、今後の資金繰りが懸念される厳しい状況。
[家電小売] 静岡市
アナログ停波を目前に、テレビの販売数量は前年同期をクリア。不景気だが、顧客を訪問し提案することで売上確保。
[運輸] 静岡市
貨物、宅配とも例年の年度末に比べ荷動きは低調。荷を求める業者が増加し、運賃への影響が心配。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。