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特集

18年度の活路開拓事業
市場開拓などへ8組合が着手

8組合の横顔 課題と動機

コスト削減へ共同化(県中部生コンクリート協同組合)

静岡市の県中部生コンクリート協同組合は、『生コン輸送の効率化を図る共同配車に関する調査研究』に取り組む。

同組合は静岡市などで生コンクリート製造を行なう9社が加盟。生コンの共同受注や共同販売のほか資材の共同購入を行なう。

日本の生コン製造業は高度経済成長期に合わせ発展を遂げ、生産量は昭和54年に第1次、平成2年に第2次のピークを迎えた。今日、公共工事の縮減と民需低迷のあおりを受け、出荷量は全国的に減少傾向にあり、過当競争を生む原因となっている。

こうしたことから、事業共同化による新たなメリット、特にコスト削減に向けた具対策の構築を急ぐこととなった。

そこで、実施効果が高いものとして着目したのが生コン車の共同配車システムである。配車計画と運行管理の一元化ができれ
ば、組合員の保有車両の最小化が実現し、低コストで効率的な輸送が可能となる。その経済効果は大きいはずだ。

新商品で市場開拓(エコウッド景観協同組合)

静岡市のエコウッド景観協同組合は家具製造業、製材、大工工事業者ら4人で平成9年に設立された異業種組合だ。

ユーカリ材を使用した木質系景観用品の開発、共同受注事業を行う同組合がテーマとしたのが『アクアシステムウッドの開発による新市場の開拓』である。

同組合はこれまで、テーブル、ベンチや超大型の木製遊具など都市公園や公共建築物への納入実績を積み上げてきた。

今回、市場開拓をめざすのは、木質護岸・水路・土留材といった各種の土木資材である。素材は組合のウリであるユーカリ材を使うのがポイント。従来のコンクリートや金属系の素材と異なり、景観配慮を可能とする点に最大の特徴がある。

プランが採択されれば、造園土木や河川設計、都市公園コンサルタントなど業務領域の拡大も期待できる。