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編集室便り

特集の「活路開拓事業」で目をひくのが新商品開発や販路開拓、そしてブランド化だ。

近年、中小企業などにおいても地域のブランド化は重要な戦略となりつつある。かつては、夕張メロンや松坂牛など一部の高級品に限られていたブランド食材だが、今では店頭にローカルブランドが大量に並ぶ。消費者の選択肢も増えた。背景には価格や取引条件が向上するといった生産者側の思惑があるし、本物、安全志向に向かう消費者のニーズもあるだろう。

こうした流れを受け、この4月に発足したのが「地域団体商標制度」だ。地域ブランドの保護と地域経済の活性化を狙ったものだが、事業協同組合や農協等しか申請できないため、組合の存在感を示す新たな制度としても期待されている。本県では、9月14日現在で14件の商標が出願されている。はたして、どんな組合が名を連ねているのか。来月号で紹介する。(矢部)