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クローズアップインタビュー

7月より新連携サブマネージャー
総合商社の経験生かし市場・販路開拓支援に意欲

中小企業基盤整備機構関東支部
新連携サブマネージャー(静岡)
坪井 雅敏 氏

「多くの中小企業に夢と希望を与えたい。3〜4社の企業がモノ・知恵を出し合ってチャレンジをしてほしい。次代を担う経営者のためにも、新たなメシのたねを発掘、育成して会社に元気を吹き込まなきゃ」。

しずおか産業創造機構は、7月より静岡県の新連携事業の支援体制を強化した。その一環として、中小企業基盤整備機構関東支部から招いたのがサブマネージャーの坪井氏である。印象はシャープだ。その語り口は、よどみなく歯切れよい。生まれは滋賀県長浜市で、話に熱が帯びるほどに関西弁が顔を覗かせる。

トヨタ系総合商社で長く活躍。携帯電話事業、焼却器具、家具などを担当したほか貿易関係では主に東南アジア向けの家電商品や中国向け自動車・関連部品の輸出に携わった。また、中国の重慶には1985年から3年半駐在。同地での営業所立ち上げに奔走し、その後は初代所長として経営の基礎固めに尽力した。また商社退職後は、自身の勤務経験を生かした中国への工場進出支援はじめ、各種の経営コンサルタント業務に優れた手腕を発揮してきた。

静岡県における新連携への支援体制は、これまで主に県西部を担当するサブマネージャーが浜松商工会議社内に1人配置されていたが、東部、中部地区の中小企業にとって地理的ハンディは大きかった。静岡市の同機構にサブマネージャーを置くことによって、地域に密着した相談体制が大きく前進した。

「僕は日頃から報連相を重視している。報告・連絡・相談、これが信頼構築の基本ですから。その上で、どんどん経営者のご相談にのっていきたい。僕も、積極的に現場に出たいと思っています」。

企業連携は、文系・理系の双方の知恵、知識が要求される。「その意味で、技術的な課題は西部の松本サブマネージャーの知恵をお借りすることもあるでしょうし、逆に流通の面ではご協力させていただけるのでは」と相互の連携にも意欲的。2009年には、静岡空港が開設。「より広域な企業連携が促進され、静岡発の農産品、特産品を全国に売り出す可能性が広がる」と好機を見据える。

新連携と組合との関わりについては、「本格的な販売活動に入れば、グループで協同組合などをつくり共同事業として行うのも効果的な一手」と組合組織の有効性を指摘する。

趣味は「下手な横好き」というゴルフ。学生時代には、逗子海岸でヨットに熱を入れた。海や湖など豊かな自然に触れることで、自身をリフレッシュさせる。