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事務局 多士済々

お客様満足度No.1めざす

静岡県中古自動車販売商工組合
事務局長 小林 隆 氏

組合への就職は平成15年4月。

民間の金融機関で支店長経験をもつ実績を買われ、組合役員から事務局責任者への就任を請われたのがキッカケだった。「3年半の年月が経過し、何ができ何が課題か。自問自答の毎日です」。

同組合は平成11年、中古車オークションの効率化と取扱台数の増加を目的に3千坪の用地を取得。520人の入札者席を有するオークション会場を新設した。出品車両の確保、成約率の向上が命題とされた時、白羽の矢が当たったのが小林氏だ。

本人は、気負いも責任も感じていた、と言ってはばからない。「やる以上は本気でやる」と。

動きは早かった。たとえば、営業職員の採用、自動車の検査事務などオペレーションの内製化など。その成果は、中古車の出品台数に早くも現れた。就任1年目、2万5千台を割った出品台数は3万の大台を突破したほか、金融事業やクレジット事業も順調に推移。減少傾向にあった組合員数も増加に転じている。これも、組合の魅力向上と期待感の現れだ。

今年4月、自身の動きに変化をつけてみた。当初から与えられていた専用の個室を返上したのだ。

「個室には長所も短所もあるが、職員との一体化を優先したんです」。その成果は、予想以上の手ごたえとして実感している。

「相互理解が深まるにつれ、自分が抱えてきた仕事の一部を部下に任せられるようになった。それに応え職員も成長している」。

同組合は、この7月から中古車TVオークションの最大手、オークネット社と提携。落札台数のアップや出品台数の増大など、相互の活性化を期待している。

「オークション会場にお運びいただいて何ぼの世界。電話や接客、あいさつ。サービス業として全てを向上させ、業界でお客様満足度No.1をめざしたい」。