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特集

ここがポイント!監事の仕事

監事の仕事は重要だ

監査実施計画の確認

監査では、できるだけ関係する一切のものについて解明することが求められるが、その範囲が拡大しやすいから監査実施計画を常に念頭に置き、できるだけ能率的に実施する必要がある。

監事は、監査経験を基にして過去の監査計画書や監査ノート・ペーパーを参考に監査マニュアルや監査チェックリスト等を作成し、それをもとに監査指導実施計画を作成すれば万全だ。

監査と未済との区別

監査したものと未済のものとの区別を明確にするため、捺印またはチェック等により重複、脱漏、不正行為を防止するなどの措置をとり、監査の能率化と厳正化を考慮しておく必要がある。

また、監査計画とその実施を比較するためにチェックリストを作成して監査の進行状況を常に把握し、かつ補助者の指導も行うと、監査が効果的に行える。

適時性と秩序性

監査にあたっては、時機を失することなく証拠資料の正確性と妥当性を確かめることが必要である。

時機を失することなく、ということは、例えば特定の日付の換金性資産の残高を監査指導する場合には、その日付になるべく近い時機を選定することが有用であることを示すものである。

また、現金、銀行預金、受取手形、有価証券等の実検査は同時に行い、証拠資料を求める手続は、秩序正しく行うことが大切である。これは重複や混乱を防止するために棚卸資産や売掛金のように複雑で取引量の大きい項目について特に重要である。

会計監査の着眼点

会計監査の目的のひとつに、組合の育成や発展を目標とし、組合会計の公正妥当性を確保することがある。このため公表された財務諸表の真実性はもちろん、会計手続の適正化も監査の対象になる。したがって、会計帳簿や書類の記載内容、計算及び各帳簿との関連性が正当であるか、すべての取引が詳しく記載され適正な処理がなされているかを詳細に検討する必要がある(詳細な調査項目は、会計監査チェックシート参照)。