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景況ウォッチ

(20年12月の情報連絡員月次景況調査より)

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

調査対象となる9項目のうち、在庫数量が前年同月を下回る結果となった。売上高、販売価格など6項目が、近年で最も厳しい値となった。

前月の値との比較では、在庫数量、収益状況、設備操業度で悪化幅が縮小。世界同時不況や個人消費の減退による売上減少、厳しいコスト削減から中小企業の景況は大幅に悪化している。

業界の声

対象17業種より抜粋

[食料品] 焼津市
円高等により原料が20〜25%値下げ。製品の先安感から消費者の買い控えが生じ、需要減退かつ在庫含み損が発生。資金繰りが厳しくなっている。
[鉄鋼・金属] 湖西市
仕事量が減少し、一部で値引き合戦となり利益もほとんどなくなっている。生産予測もたたず、予測オーダーできない。
[一般機器] 藤枝市
自動車関係では受注が3〜4割減少。工作機械関連も厳しく12月中旬より金曜日を休日とした企業も見られる。
[家電小売] 静岡市
ボーナス商戦月だが製造業の人員整理、利益修正から消費者の生活防衛意識が高まり、テレビ等の買替え不振で厳しい状況。
[運輸] 静岡市
年末の繁忙期だが荷動きは悪い。自動車業界の生産調整の影響で荷動きが大幅に悪化。消費落ち込みで宅配、小口貨物も減少している。

DI値の推移

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。