google

特集

第7回国際アビリンピック

日本が提唱した国際大会

国際アビリンピックは、1981(昭和56)年の「国際障害者年」を記念して、日本が開催を提唱。障害をもつ人の職業技能の向上を図るとともに、企業や社会一般の理解と認識を深め、さらに国際親善を進めることなどを目的に、同年10月に東京で第1回大会が開催された。以降、おおむね4年に1度開催され、今回で第7回目を数える。

「アビリンピック」(Abilympic)とは、能力を表す「アビリティ(Ability)」とオリンピック(Olympic)を組み合わせた造語。

参加資格は15歳以上の障害のある者で、障害のある人の技能や能力をアピールする競技種目のうち、職業に直結する技能を競う職業技能競技(26種目)、日常生活や趣味・余暇により近い生活余暇技能競技(4種目)の計30種目で腕を競う。

わが国で2回目の開催となる今大会は、4年前にニューデリーで開催された第6回大会の36カ国・地域を大きく上回る45カ国・地域からの参加が予定されるなど、大きな盛り上がりが予想される。

日本選手団は、17歳から77歳まで幅広い年代から、全30種目に過去最多となる82人、さらにデモンストレーション実演者13人が出場。静岡市のツインメッセ静岡を舞台に、障害を乗り越え、磨いた技を世界に披露する。

技能の素晴らしさを世界に発信

技能競技以外にも、国内外の障害者が活躍する就業職種を実演するデモンストレーション、海外を含めた企業や団体、行政機関等による障害者雇用の取組みや最新の就労支援機器等の展示、「しごと」としてのアートをテーマに、企業・団体の活動や作品、アーティストを紹介するサテライト展示、障害者を雇用する国内外の企業による講演や様々な分野で活躍する障害者の体験発表、専門家による障害者雇用支援の報告など国際会議、グランドフィナーレの一環として、国内外のアーティストによる舞台芸術・音楽等の芸術祭の開催などを通じ、技能の素晴らしさを世界に発信する。

ユニバーサルデザインによる大会運営

「しずおかユニバーサルデザイン行動計画」を策定するなどユニバーサルデザインを県政の基本的考え方に据える開催県静岡県では、障害者用のトイレやエレベーター、手すり、スロープの設置など宿泊施設や会場のバリアフリー化や会場内の見やすいサイン、音声ガイド、さらにボランティアの協力を得て、手話通訳、バス乗降時の介助、視覚障害者用のパンフレット作成など、ユニバーサルデザインの視点から大会運営をサポートする。

【日程】
11月14日(水): 開会式(グランシップ・静岡市)技能五輪と合同開催
15日(木): 競技・審査、デモンストレーション・展示
16日(金): 競技・審査、デモンストレーション・展示、国際会議
17日(土): 競技・審査、デモンストレーション・展示
18日(日): 芸術祭、閉会式(グランシップ・静岡市)

競技職種・種目