google

ビジネスレポート

外国人観光客の誘客推進を目指しシンポ開催

静岡市ホテル旅館協同組合

それぞれの立場から活発な意見を述べるパネリスト。

静岡市ホテル旅館協同組合(竹内輝理事長)では、富士山静岡空港開港を利用した海外からの観光客の接客について考えるシンポジウムを9月10日、静岡市の市産学交流センターで開催した。

空港開港に伴うホテル旅館業界の国際化への対応に向けた産学協同研究の一環として実施したもので、組合員や旅行業関係者、観光問題に関心をもつ市民らあわせて約80人が参加した。

はじめに、富士山静岡空港(株)の吉岡徹郎代表取締役と静岡県国際室森貴志室長より、運営状況や今後の展望などについての講演があった後、パネルディスカッションを行った。

パネリストは、ベルリッツジャパン(株)の主任教師でMBA(米国)をもち、マーケティングに精通するラドクリフ・レノックス氏、韓国の旅行会社「観光博士」の辛正民静岡支店長、(財)静岡観光コンベンション協会事業誘客宣伝課の安池弘明課長、組合の久保田隆副理事長の4人。進行役は静岡大学地域連携協働センターの土居英二特任教授が務めた。

冒頭、土居教授は、
「外国人観光客の誘客推進こそ、急成長を続けるアジア諸国と静岡を結ぶ大きな戦略となることは間違いない」と提起した。

レノックス氏は、
「他地域と比較して静岡はどうかという観点で、“強み”や“弱さ”などを分析し、静岡ブランドを構築することが急務」と説いた。

辛支店長は、
「静岡は伊豆を中心とした温泉や富士山など観光地が多く人気は高いが、さらなる知名度の向上と受入体制の拡充が必要だ」と指摘。

安池課長は、
「今まで以上に観光やイベントの情報を発信し、静岡の魅力を広くアピールしていきたい」と情報発信力強化に努める考えを示した。

久保田副理事長は、
「外国人の受け入れに抵抗を感じる施設も少なからず存在する。こうした意識を払拭し、組合を挙げておもてなしの心で迎え入れたい」と結んだ。

関連リンク

静岡市ホテル旅館協同組合