静岡県中小企業団体中央会Shizuoka Prefectural Federation of Small Business Associations. |
昭和43年10月1日 |
CHUOKAI MONTHLY 2009 October No.671 土肥温泉の魅力を発信し続ける“広報マン”土肥温泉旅館協同組合 西伊豆最大の湧出量を誇る土肥温泉や“恋人岬”、土肥海岸の海水浴場など多くの観光資源を擁する伊豆市土肥。その温泉郷のホテル旅館33館で組織する旅館組合の事務局に入ったのは昭和62年。 観光専門学校の旅行学科を卒業し、下田の老舗旅館に勤務。「東京案内所で営業のノウハウを学んだ後、独立してペンションを開くつもり」だったが、「父が体調を崩したこともあって、地元に戻った」という。22歳のときだ。 以来、20年以上にわたり、土肥の魅力を発信し続けてきた。 組合の事業は、組合員の誘客を図るための共同宣伝。事務局入りした翌年にはアンテナショップ“恋人岬事務局”の立ち上げや“恋人宣言証明書”の発行にも携った。 「証明書を交付したカップル全員に2年間、バースデーカードを送ったことも。その数、約50万通。切手代だけで年間500万円近くかかった年もありました」。 地道な活動が実り、20年間で発行した証明書は63万人分に達する。さらにクリスマスやバレンタインデーなどのイベント、手づくり結婚式の企画運営など多彩な仕掛けで恋人岬の知名度を一躍、全国区に押し上げた。 平成19年、事務局長に就任。 「恋人岬の知名度の高さが、必ずしも土肥と結びついていない」とジレンマを感じることもある。 「宿泊客だけではなく、日帰り客を呼び込むことも必要。その一環としてトビウオを食材とする“B級グルメ”の開発にもチャレンジ中です。話題づくりと仕掛けで土肥温泉を全国にアピールする広報マンであり続けたい」。 子どもたちを対象に、自然体験活動の企画・運営をおこなうインストラクターの資格をもつ。新婚旅行で訪れた沖縄・先島諸島に魅了され、インストラクター仲間らと毎年足を運ぶ。 「知り合いに紹介したら、すっかり気に入ったみたいで、数年前に移住しちゃいましたよ」と苦笑い。
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