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景況ウォッチ

(21年8月の情報連絡員月次景況調査より)

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目のうち、在庫数量のみ前年同月を上回る傾向。引き続き、収益状況、業界の景況を中心に悪化傾向が見られるが、全般的に緩和している。

前月の値との比較では、販売価格など3項目で値が上昇し、悪化幅縮小。一方売上高は減少し、需要低迷が顕著。11日に発生した地震の影響はそれほど見られなかったが、政権交代の影響を懸念するなど、中小企業の経営環境の見通しは、依然不透明。

業界の声

対象17業種より抜粋

[食料品] 焼津市
原料となる魚の値下がりが製品価格の改定に先行していることから、粗利が改善し収支好転。
[紙・紙加工品] 富士市
地震による操業への影響はほとんどなかったが、季節的な影響も含め、家庭紙の需要は低迷が続いている。
[輸送用機器] 浜松市
エコカー減税により一部の車両では、登録数も増加しているが、需要回復は国の支援策頼みもあり先行き減速の懸念あり。
[商店街] 沼津市
最近、商店街内でも一等地にて空き店舗が増加。さらに長期にわたり空いたままの状態が目立つ。
[建設業]静岡市
政権交代の影響から公共事業の減少が予想され、民間事業も停滞するなか、今後の受注減が危惧される。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。