静岡県中小企業団体中央会Shizuoka Prefectural Federation of Small Business Associations. |
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昭和43年10月1日 |
CHUOKAI MONTHLY 2009 April No.665 |
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弁をふるう梯氏(写真上)と大竹部長。 |
県内の組合青年部間の相互啓発や連携強化などを目的に、若手経営者や後継者が一堂に会する組合青年部静岡県大会が、2月7日、静岡市のホテルアソシア静岡で開催された。大会は3部形式で行われ約100名が参加した。
第1部は、徳島県中小企業青年中央会顧問でホテルサンシャイン徳島総支配人の梯学氏が「組合青年部の役割と中小企業経営者の経営展開」をテーマに講演した。
梯氏は、部長を務めた旅館組合青年部について触れ、
「誘客を積極的に進める徳島県では、ホテル旅館業界の役割は極めて重要。それを十分に認識し青年部活動を進めている。特に人材の育成が最大のテーマ」と述べた。
また、パン組合青年部と共同開発した県産食材を用いた焼きたてパンの開発事例を紹介。
「業種を超えた青年部の連携が、より大きなビジネスチャンスを生み出す」と連携の効果を強調した。
さらに、自社が開発した、無料送迎など様々なサービスを提供する新企画、“四国八十八箇所の歩き遍路お試しプラン”について説明。
「阿波踊りに続く新たな観光資源を、と団体中央会の協力を得て練り上げ、地域資源活用プログラムとして国から認定を受けることができた」と支援機関との協調の重要性を説いた。
続く第2部では、「中小企業を取り巻く状況と中小企業組合の役割」をテーマに全国中央会大竹和正連携支援部長が演壇に立った。
大竹部長は共同化の効果を、
「中小企業は、大企業のように企画、開発、製造、販売などを一貫して行うことは難しい。そこで各工程を有機的に連携させることが必要だ」とした上で、POSレジ情報を製造・卸・小売業者で共有することで、効率的な生産システムを築いた靴下関連業者による協同組合の事例を紹介した。
「青年部が中心となりビジネスの種を考え、ビジネスモデルを構築することが組合を活性化させる。青年部員が親組合の理事に就任することで風通しも良くなる」と青年部に期待を寄せた。
第3部では、各青年部の代表がその活動の課題や展望を報告。
「会員の減少や高齢化、マンネリ化など課題は多いが、青年部には新しい発想がある。互いに尊重し合う仲間を増やし、今後の経営に結びつけていきたい」(東芝機械協力(協)仲田崇浩氏)、「緊急時に会員間で仕事を融通しあうなど結束は強い。他青年部とも情報交換を行っており、新たなビジネスにも取り組みたい」(清水鉄工機械工業(協)池上昇氏)、「親子が触れ合うイベントを毎年開催している。今後もイベントを通じ業界をアピールしていきたい」(県重機建設業(工)・中部重機(協)山口勝弘氏)、「水道業界は、規制緩和や公共事業の単価下落など厳しい状況にあるが、知恵を寄せ合い乗り切りたい」(浜松上下水道(協)榛葉秀聡氏)など、積極的な意見が出された。
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中小企業静岡(2009年4月号 No.665) |
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