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特集

平成21年度 静岡県産業施策のあらまし

第1次産業から第3次産業までを通じた、一元的な産業振興と就業支援を行う静岡県産業部。

平成21年度は、「産業競争力の強化」を戦略テーマに掲げ、世界的な金融危機による国内外の社会経済環境の大きな変化の中で、当面の課題として、雇用機会の創出や就業の支援などの「緊急雇用対策」に引き続き取り組む。さらに、静岡県産業の持続的発展を図るため、「新事業・新産業の創出と技術振興」、「経営力の向上」、「雇用・就業環境の整備と人材育成」、「交流人口の拡大」の4つの基本方向に基づき、各種施策を積極的に展開し、本県の産業振興に努めていく考えだ。

今月号では、新年度、産業部が展開する事業の概要を紹介する。

主要事業の概要

事業名(主な事業を要約・抜粋)

新事業・新産業の創出と技術振興

  • 新事業、新産業の創出による地域の競争力の強化のため、引き続き、「ファルマバレー」、「フーズ・サイエンスヒルズ」、「フォトンバレー」の各プロジェクトを進め、次世代のリーディング産業の集積を図る「静岡新産業集積クラスター」の形成を推進する。
  • 医療・福祉機器、ロボット、航空宇宙、環境技術関連などの新たな事業分野へ進出する中小企業を支援する。
  • 創業から新商品の開発、販路開拓までの総合的な企業支援、県の試験研究機関による研究開発や技術支援により、付加価値の高い新技術、新商品の開発と事業化・製品化を支援する。
  • 中小企業者と農林漁業者が連携し、新商品・新サービスの開発などを行う農商工等連携の取組に対し、中小企業向け制度融資の新事業展開支援資金や農業改良資金などにより支援し、新たに「しずおか農商工連携基金」を造成し、運用益による新商品開発への助成などを行う。
  • 新規雇用の創出や県内企業の取引の拡大を図るため、本県の多彩な産業の集積を活かし、企業の立地環境整備と国内外からの企業誘致を積極的に推進する。

1.静岡新産業集積クラスターの推進

静岡新産業集積クラスター推進事業費 (新産業集積室)
39,500千円

複数の中小企業等が共同で静岡新産業集積クラスターの研究成果を活用し事業化することを支援。

ファルマバレー(富士山麓先端健康産業集積)プロジェクト

富士山麓先端健康産業集積プロジェクト推進事業費 (新産業集積室)
106,000千円

ファルマバレープロジェクト研究事業費 (新産業集積室)
9,950千円

健康関連産業の振興を図るためファルマバレーセンターの機能を充実する。

創薬探索研究事業費 (新産業集積室)
45,800千円

静岡発の創薬を目指す創薬探索研究を推進する。

富士山麓エリア研究開発促進事業費助成 (技術振興室)
3,400千円

産学官連携による、がん診断基盤技術の開発等の研究成果を地域企業へ普及する。

フーズ・サイエンスヒルズ(食品・医薬品・化成品産業集積)プロジェクト

フーズ・サイエンスヒルズプロジェクト推進事業費 (新産業集積室)
19,800千円

食品・医化学品産業の集積を促進するため、地元中小企業の事業化を支援する。

地域結集型研究開発プログラム推進事業費 (技術振興室)
5,000千円

新世代茶飲料と素材開発をテーマにした大型研究事業を推進する。

フォトンバレー(光・電子技術関連産業集積)プロジェクト

知的クラスター推進事業費助成(技術振興室)
33,500千円

光・電子技術関連産業の集積を促進するため、様々な技術や研究成果を地域に普及する。

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