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景況ウォッチ

(21年2月の情報連絡員月次景況調査より)

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

調査対象となる9項目のうち、在庫数量が前年同月を下回る結果となった。売上高、設備操業度、雇用人員にて、近年で最も悪化となる結果だった。

前月の値との比較では、販売価格など6項目で、悪化幅が縮小。世界的不況により製造業は売上減・操業度低下。加えて、個人消費低迷から中小企業の収益・景況は明るい兆しが見られない。

業界の声

対象17業種より抜粋

[食料品] 焼津市
調味料、包装資材の値下がりが思ったほど進まず、円高による製造原価減が期待できるのは、まだ先かと思われる。
[繊維・同製品] 浜松市
仕事量確保は厳しく、加工賃も低下。輸出環境も厳しく、しばらくはこの状態が続くのではないかと思われる。
[一般機器] 浜松市
自動車メーカーの減産から、他業界からも受注キャンセルが日常化。減収、採算性確保が困難な中、一時休業とする企業が目立ち始めている。
[商店街] 三島市
全体的に不況感があり、顧客は減少傾向。何らかのイベントを講じ客足を向けさせなければ、沈下する一方である。
[運輸] 富士市
昨年暮れからの荷動き悪化で、運転手の解雇やトラックの減車をする事業所が多い。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。