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準特集

2009年版 中小企業白書にみる
中小企業における知的財産の保護・活用

中小企業の知的財産戦略における課題

今後、中小企業が知的財産活動を効果的に進めていく上での課題は、「知的財産にかかる知識の不足」や「人材や資金不足」を挙げる中小企業が多い(図表8.)。

これらの理由を挙げた中小企業では、特に「過去に特許取得していたが、現在はない」という企業が多いが、過去に特許を取得した際に、知識、人材、資金の不足を痛感し、現在は特許権を有していないという推察も成り立ち得る。

イノベーションの実現を促進していくため、中小企業が独自に開発した技術や製品を知的財産権により保護し、また、中小企業が外部の知識や技術を有効に活用して製品等の開発に取り組んでいくことが重要である。

さらに、知的財産にかかる情報提供や研修、人材面・資金面での支援を通じて、中小企業が効果的に知的財産戦略を立案し、実行できる環境を整備することも求められているといえよう。

[図表8.]知的財産戦略上の課題(特許取得の有無別)

〜 全体的に「知的財産にかかる知識の不足」や「人材や資金不足」を挙げる企業が多い傾向にあるが、この傾向は特に「過去には取得していたが現在はない」企業において強くなっている 〜

(拡大図を見る)

資料:三菱UFJリサーチ&コンサルティング梶u市場攻略と知的財産戦略にかかるアンケート調査」(2008年12月)

(注)

  1. 中小企業のみ集計。
  2. 複数回答のため合計は100を超える。