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特集

第54回中小企業団体静岡県大会
検証!共同化戦略
変革スピードに対応する中小企業組合

第54回中小企業団体静岡県大会が10月15日、静岡市駿河区の「グランシップ」で、組合関係者はじめ行政、産業支援機関、商工団体など500人が出席し、開催された。

「検証!共同化戦略〜変革スピードに対応する中小企業組合〜」をテーマに、経営環境が厳しさを増す中での中小企業の生き残り策を組合の共同事業に見出し、その効果を再検証。共同化の力で未曾有の危機を乗り切っていくための方策を提言する大会となった。

大会では、明治大学政治経済学部 森下正教授の基調講演、山内致雄中央会副会長による組合代表者からの提言がなされた後、石田耕司専務理事が組合や中央会の果たすべき役割について提言した。

組合関係者をはじめ500人が出席した。

新たな組合組織構築の契機に

静岡県
石川嘉延知事
静岡県議会
込山正秀副議長
関東経済産業局
諸岡秀行産業部長
 
  中央会
佐野光治副会長
中央会
梶本忠恒副会長

開会にあたり、佐野光治副会長は、

「いま、中小企業を取り巻く環境は、未曾有の危機的状況にあり、個々の中小企業による自助努力も限界に達している。我が国経済の根幹を支える中小企業の発展のためには、組織の力で課題に立ち向かい、活路を見出すとともに、組合組織の理念を改めて見つめ直すことが重要だ。今大会を新たな組合組織のあり方を構築する契機としたい」とあいさつした。

来賓の石川嘉延県知事は、

「我々が直面する経済環境の激変は、100年に一度といっていいほどの世界規模での構造変革であり、即効性ある有効な手立てを見出すことは難しい。しかし、こうしたときこそ原点に返ることが必要だ。個々の事業者、組合、行政がスクラムを組み、この難局を乗り切ろう」と呼びかけた。

ついで込山正秀県議会副議長は、

「地域経済の発展のためには、中小企業の力が必要だ。その力を十二分に発揮するための組合組織の重要性は以前にも増して大きい。中小企業の振興は、県政の最重要課題。中小企業の発展のため、我々も全力で取り組む」とあいさつ。

関東経済産業局の諸岡秀行産業部長は、

「産業局では、変革への果敢なチャレンジをお手伝いすべく、今年度、地域力連携拠点事業を立ち上げた。静岡県中央会も拠点のひとつである。身近な拠点として積極的に活用頂くとともに、さらなる連携を深めて頂きたい」と期待を寄せた。