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景況ウォッチ

20年9月の情報連絡員月次景況調査より

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目のうち、前年同月を上回る結果は在庫数量のみ。収益状況、業界の景況を中心に厳しい状況が続いており、7項目が−20以下となっている。

前月の値との比較では、販売価格、収益状況等で悪化幅が縮小。しかしその幅は僅かで、原油・資材の価格高騰、世界経済の失速が中小企業に大きな打撃を与える要因となっている。

業界の声

対象17業種より抜粋

[食料品] 焼津市
食品偽装問題等により、販売先から証明書提出などの要望が増えている。また一方で、原材料仕入も厳しい状況である。
[一般機器] 浜松市
北米を中心に自動車業界の不振から、関連業界も深刻度を増し、納期繰り延べやキャンセルが見られる。先行きは厳しい。
[小売(家電)] 静岡市
テレビのアナログ放送終了まで日が迫る中、デジタル対応テレビの販売に力を入れている。しかし、不況から買い替えが進まず苦慮している。
[サービス(自動車整備)] 静岡市
近年の自動車は、仕組みが複雑化しており、従来の機械工具では診断が難しい。最新機器は高額で、現状ディーラーに依頼するしかなく、仕事量が減少傾向。
[運輸] 富士市
9月は半期決算を迎える企業もあり、荷動きはやや活発。燃料価格は、多少値下がりしたが収益改善までには至らない。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。