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ビジネスレポート

荒茶の仕上げ技術競う

静岡県茶商工業協同組合

真剣な表情で荒茶の仕上げ技術を審査する審査員。

静岡県茶商工業協同組合(鈴木毅志理事長)主催の「同一荒茶による仕上技術競技会」が9月28日、静岡市の静岡茶市場で行われた。

同競技会は、荒茶の素材を引き出し、消費者の嗜好に合った仕上げ茶を提供するための加工技術を競うもので、同一の荒茶を使用した競技会は初めての試み。

県茶業研究センターや組合役員ら12人の審査員が、組合員37社から出品された53点の仕上げ茶を1品ごとに「滋味」、「香気」、「水色」の内質と「外観」の4項目で採点。同一の原料でも各社の個性が随所に表れた。

最高賞にあたる最高金賞(県知事賞・世界緑茶協会会長賞・県食品産業協議会会長)3点と金賞23点を選んだ。

組合では、

「われわれの業界でも次世代への技術の伝承が大きな課題。この競技会を通じ、従来企業秘密とされてきた仕上げ技術を披露することで、組合員間の技術共有を進めることも狙いのひとつ。今後も職人のやる気を引き出し、互いに切磋琢磨する場としても、大いに活かしていきたい」と述べた。

最高金賞受賞者は次の皆さん。

県知事賞

北川久夫(カネカ北川製茶)

世界緑茶協会会長賞

河村新也(カネ松製茶)

県食品産業協議会会長賞

小柳一正(カネ松製茶)

(敬称略・括弧は所属社名)

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静岡県茶商工業協同組合