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景況ウォッチ

9月の情報連絡員月次景況調査より

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目のうち、前年同月を上回る結果となったのは、在庫数量のみ。売上高、収益状況、業界の景況は−30ポイント台となり、悪化傾向が強い。

前月の値との比較では、収益状況、資金繰り、設備操業度でやや上昇。自由回答では、原油・原材料の価格高騰による収益面への悪影響が各業種から聞かれる。

業界の声

対象17業種より抜粋

[繊維・同製品] 浜松市
高技術を要する製品を作る業者が高齢化により廃業の傾向。産地存亡をかけた課題となっている。
[紙・紙加工品] 富士市
古紙価格の値上がりや古紙不足の状況により、再生家庭紙メーカーは、収益を圧迫されている。
[建材卸売] 静岡市
9月前半は雨も多く低調だったが、後半に入ってからは道路等土木工事などに出荷があった。しかし、前年を上回るほどの勢いはない。
[サービス業(宿泊業)] 伊豆市
9月の宿泊は前年並みだが、10〜11月の予約が低調。当業界は、依然景気低迷の状態が続いている。
[運輸] 島田市
残暑の影響で、一部で荷動きが活発化。しかし、全体的には減少傾向。軽油も値下がったが、10月は再値上げ。荷主からの運賃値下げ要請もあり、企業存続も危ぶまれる。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。