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景況ウォッチ

3月の情報連絡員月次景況調査より

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目のうち、前年同月を上回る結果となったのは、在庫数量のみ。依然として収益状況、業界の景況にてきびしい悪化傾向が見られる。

前月の値との比較では、設備操業度など4項目が上昇。しかし、引き続き原油・原材料価格高騰による収益悪化、建築確認の遅れ、円高の影響など年度末ながら景況感に明るい兆しが見られない。

業界の声

対象17業種より抜粋

[繊維・同製品] 浜松市
売上、受注が前年より上向いてはいるが、重油高騰からエネルギー、染料、薬品、資材も高騰し採算は厳しい。急激な円高による影響も心配される。
[一般機械] 浜松市
円高により取引先の業績ダウンから、下請へのコストダウン要請が目に見えており、設備投資意欲も減退。4月以降資材等の価格が値上げされる見込みのため、収益悪化が増大。
[商店街] 沼津市
駅前再開発ビルがオープン。地域の核として期待している。
[建設] 静岡市
鋼材等の値上げにより、資金繰りが悪化している。その影響で元請からの受注単価引き下げが無いよう、希望する。
[運輸] 静岡市
軽油価格は依然として高値で推移し、収益、資金繰りの悪化と大きく影響。一部で、積極的な値上げ交渉により値上げが実現した業者もあった。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。