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事務局 多士済々

“中庸の精神”をもち業界全体の利益を

静岡県生コンクリート工業組合・
静岡県生コンクリート協同組合連合会
渡辺明専務理事

37年間の県職員生活を経て、平成4年、ゼネンコンや専門工事業、資・機材業など県下の建設関連45団体で組織する県建設産業団体連合会の専務理事に就任した。

「県庁では、土木、財務、総務、農林水産、民生、そして環境保全とひととおり経験させてもらった。培った人脈は大きな財産」。

つねに胸襟を開き、相手に飛び込む姿勢で業界を越えた知己は多い。

平成11年、県生コン工組で長年、専務理事を務めた前任者が勇退する際、その後任に強く推された。豊富な人脈に加え、県内の建設産業を束ねる事務責任者として、7年間手腕を振るった実績に太鼓判を押したからだ。

「セメントと水と砂を混ぜれば出来上がりというのが、ここに来る前の生コンのイメージだったね(笑)」。

だが、実際に業界に身を置き、その厳格な品質管理や製造工程など生コンの奥の深さを感じる。

「静岡県は、全国に先駆けて品質管理監査制度を導入した先進地域。ただ、工組7支部のうち、試験センターは西部の1箇所だけ。少なくとも東部・中部にも設置し、品質管理体制を万全としたい。その研究に今年度、取組む予定です」。

公共工事の大幅な削減などの影響から、20年前をピークに生コンの供給量は漸減している。

「ここ数年、第二東名工事の需要で盛り返したが、あくまでそれは“特需”。長期的な視野に立って、工場の集約化や共同輸送など、合理化、効率化を通じた組織の強化を進めることが絶対に必要です」と強調する。

「偏らず、欲張らない“中庸”の精神をもって、業界全体の利益を事務局の立場で考えていきたい」。

35年前に我流で始めたゴルフ。

「最近、はまっちゃってね。師匠役の組合員から“現場”で猛特訓を受けながらプレーを楽しんでいます」。

“師匠”曰く、「スジがよくて、追い越されちゃったよ」。