平成18年度 静岡県商工労働施策のあらまし

静岡県は、「産業の活性化と雇用の維持・安定」をめざす平成18年度の商工労働施策を発表した。今年度は、「2007年ユニバーサル技能5輪国際大会の開催準備」も重点項目に加えられ、1般会計の当初予算額は、昨年の175億円に対し7.9％増の189億円となった。

特集は、その主要事業や中小企業・組合に関わりの深い事業などを中心に紹介する。

主要事業の概要

事業名（主なものを要約・抜粋）

1.総合支援体制の整備

産学連携コーディネート体制強化事業（技術振興室）8,000,000円

中小企業の技術的な課題に対する対応策を検討し、事業化・商品化を支援する技術コーディネーターを（財）しずおか産業創造機構に設置する。

2.技術の高度化支援

元気産業を創出する知的資源活用事業費助成（技術振興室）14,800,000円

特許流通支援事業、特許情報活用支援、技術移転機関（TLO）事業、テクノサロン交流事業、中小企業技術者研修事業の実施。

工業技術センター機器整備事業費（技術振興室）20,000,000円

工業技術センターが行う依頼試験等に必要な機器の更新を行う。

3.経営の改善支援

中小企業経営革新支援指導事業費（経営支援室）53,899,000円

中小企業の創業・経営革新を支援するため、（財）しずおか産業創造機構に経営コーディネーターを配置し、相談体制の充実を図るとともに「経営革新計画」の制度普及や計画の調査、指導等を行う。

地域産業総合支援事業費助成（経営支援室）1億 新規

地域産業を総合的に支援するため、「経営革新計画」の承認を受けた中小企業等が行う新商品・新技術等の開発や販路開拓のほか、中小製造業者等が行う販路開拓に対して助成する。

中小企業連携組織対策事業費助成（経営支援室）301,295千円

組合制度の普及による中小企業の組織化と創業の促進等を図るため、中小企業連携組織支援事業を実施する静岡県中小企業団体中央会に対して助成する。

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4.資金調達の支援

中小企業向制度融資促進費助成（商工金融室）701,862千円（融資枠1,725億円）

中小企業経営の改善と安定を図るとともに、中小企業の創業・経営革新などの取組みを支援することを目的として、信用力の弱い中小企業者の資金調達の円滑化を図る。 詳細は後掲。

設備資金貸付事業費貸付金（商工金融室）9億円 特別会計

小規模企業者等の創業及び経営基盤強化を図るため、設備資金貸付事業を実施する（財）しずおか産業創造機構に対して必要な資金を貸し付ける。

設備貸与事業費貸付金（商工金融室）2億5,000万円・特別会計

小規模企業者等の創業及び経営基盤強化を図るため、設備貸与事業を実施する（財）しずおか産業創造機構に対して必要な資金を貸し付ける。

高度化資金費貸付金（商工金融室）21億9400万円・特別会計

中小企業者が組織化して、工場等の集団化、集積区域の整備等を図るための事業（高度化事業）を実施する場合、県と独立行政法人中小企業基盤整備機構が協調して当該中小企業者に対し長期低利の資金を貸し付ける。