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住 所:〒432-8068
浜松市大平台四丁目29番8号
理事長:井嶋 吉廣
組合員:50名
出資金:29,050千円
TEL:053-485-8545
FAX:053-485-8545
静岡県西部
屋根工事業協同組合
業界の活路を求めて
リフォーム分野へ進出
▲葺き替え工事で野地板補修後、
下地材を敷く(ルーフィング)
▲ボランティアで屋根瓦を点検中
全瓦連の法人化に伴い、設立
日本で初めて瓦が葺かれたのは、五八八年に百済から四人の瓦博士が派遣され、蘇我馬子によって建てられた飛鳥寺(法興寺)。
それから千四百年、地震や台風の多い日本で、瓦屋根は瓦の形や材質、防水、軽量化など施工上の工夫が施され現在に至っている。
業界は昭和五二年九月、瓦工事に関する技術の進歩、技能者の資質の向上などを目的として、屋根工事のプロ集団、社団法人全日本瓦工事業連盟(全瓦連)を設立。
それに伴い、県西部地区においても五二年十二月、同意者五○名によって組合が設立された。
五四年には二二、○○○千円をかけ組合員が苦慮していた廃棄瓦に関する終末処理場(瓦廃材投棄所)を設置。この運営のほか屋根資材の共同購入、保険の事務代行、瓦工事に必要な資格検定等を実施。組合員の体質改善と近代化をめざし幅広い事業を展開してきた。
屋根リフォーム事業に進出
景気の低迷、少子高齢化社会の到来で新設住宅着工件数は平成二年の一七○万戸をピークに減少。ここ二〜三年は一一五〜一二○万戸で推移。世帯数の伸びの鈍化から大きく増える要因はない。必然的に新設の屋根工事件数も減少。
一方、住宅リフォーム市場は堅調。平成元年の三兆四千億円に対し七年には五兆円を突破。以降、五兆五千億円前後と安定している。
全瓦連では業界としてリフォーム工事への進出は不可欠と位置付け、幅広いPR活動を展開。
▲受注機会の拡大をめざす
活路開拓委員会
組合でも平成十三、十四年度にリフォーム事業への進出をめざして補助事業である活路開拓調査・実現化事業を実施。井嶋理事長は「先進視察や消費者アンケートなどを参考に、新聞の折込チラシを作成。住宅関連イベントへも出展してみた。リフォームの潜在需要には確かな手応えを感じている。
葺き替えの必要な住宅も多い。その場凌ぎの応急修理でなく、如何にリフォームに結びつけていけるか、営業力の強化が課題」と言う。
補助事業終了後も活路開拓委員会を継続。現在は一○名で組合リフォーム部を構成。これまで新聞への全面広告、タウンページへの掲載、PR看板の作成等「仕事を増やすためにどういったことができるか」をキーワードに活動。
新企画として冷蔵庫に貼れるB5版「マイタウンページ」的なシール(各家庭で必要な電話番号を書き込む一覧表と組合リフォーム部連絡先)の作成を計画中。
中小企業静岡(2005年3月号No.616)
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