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「企業のアウトソーシングを担え」
大阪府の組合士会長が講演

静岡県中小企業組合士会



▲基調講演を行った大阪府の角会長
 (左上。以下時計回りに)と事例
 発表した山田代表理事、
 川村事務局長、横山監事。


 静岡県中小企業組合士会は二月一○日、静岡市のホテルアソシア静岡ターミナルで全体研修会を実施した。当日は、県内の組合士会会員ら二八人が出席した。
「私が考える組合士の使命」と題し、大阪府中小企業組合士協会の角満会長が講演したほか、県内の三組合士がそれぞれ事例発表を行った。
 角会長は、組合離れの一因を「企業間格差が開き、ニーズの多様化が加速している。おのずと共同事業のメリットに偏りが生じている」と指摘。その上で、組合士には、企業経営の一部に関するアウトソーシングを受け持つ機能が求められるとし、
「そのステップとして、事業の対象を全員ではなく共通利害のグループ化を図ること。そのグループ単位で事業展開やネットワーク展開を進めていくべき」と結んだ。
 その後の事例報告では、中駿商工業(協)の山田隆照代表理事が、「決算書の数字の見方、出し方などに精通した職員教育の一環として組合士制度を奨励している」と述べ、(協)焼津水産加工センターの川村浩之事務局長は「自身の資質向上につながり、結果的に組合事業に貢献している」と発表。また、下田青果商業(協)の横山辰雄監事は「アンテナを高く持ち、役立つことは何でも組合事業に取り入れる姿勢が大切」と説いた。



中小企業静岡(2005年3月号No.616)