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▲浜松市大原町に建設した組合の共同施設。


▲工場には最新の車検機器を設置した。


▲完成祝賀会では来賓をまじえ鏡開きを行った。


▲挨拶する鈴木理事長(左)と松下副理事長。


共同車検工場・駐車場が完成

浜松地区運送事業(協)

 同組合は一月二七日、浜松市の呉竹荘で共同車検工場・駐車場の完成祝賀会を行った。
 当日は、組合員や青年部のほか来賓、工事関係者ら合わせて五○人が出席し、組合の新たな門出を祝った。
 挨拶に立った鈴木喜徳理事長は、
「計画から完成まで五年の歳月を要したが、業界の置かれた現状を踏まえた意義深い投資を行った。ご指導いただいた関係機関に感謝すると共に、共同施設は組合員の経営合理化を後押しする施設として、それぞれが十分に有効活用していこう」と述べた。
 また、中央会の鈴木良西部事務所長は、
「今日を新たなスタートラインとして組合員の結束を一層強化し、所期の目的を達成して欲しい。また、借入金の返済が長期間にわたるので、青年部の活躍にも期待したい」と祝辞をおくった。
 当施設は、平成十二年に当組合が中央会の連携組織調査開発等支援事業補助金を受け作成したビジョンを実現化したもので、浜松市大原町の農地二,五○○坪を開発した。
 延床面積四七○坪の車検工場・事務所に五○台の大型トラック専用駐車場を併設し、給油施設も備えた。
 総投資額は、およそ四億二千万円。このうち二億八千万円は県を窓口とする長期・低利融資の高度化資金を借り入れた。
 車検工場は最新の大型トラックのライン五基、小型ライン二基、大型用検査ライン一基などを設置した。特に検査ラインはコンピュータ管理を徹底することで、検査員の大半を占めるといわれる筆記作業を可能な限り削減し、検査時間の大幅な短縮を可能とした。
 また、共同駐車場は、組合員の駐車場の狭隘化を解消すると共に、新たな物流拠点として役立てる。
 同組合には、浜松市や浜北市、浜名郡などの貨物運送業二二社が加盟する。
 組合の松下隆信副理事長は、
「車検コストなど固定費の低減や駐車場不足を解消することにより、組合員の競争力強化が図れる。また、排ガス規制への迅速な対応が可能になるなど、自前工場のメリットは大きい」と語った。



中小企業静岡(2005年3月号No.616)