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特集

第55回 中小企業団体静岡県大会
イノベーション! 組合の挑戦
〜ものづくり、ひとづくりそしてまちづくり〜

「今こそイノベーションを」。あいさつする佐野会長。

第55回中小企業団体静岡県大会が、10月2日、静岡市駿河区の「グランシップ」で組合関係者はじめ行政、産業支援機関、商工団体など470人の出席を得て、開催された。

「イノベーション!組合の挑戦〜ものづくり、ひとづくりそしてまちづくり〜」をテーマに、一橋大学大学院関満博教授の基調講演や諏訪部敏之中央会副会長による大会提言を通じ、基盤技術で産業を支える“ものづくり”、企業経営の要である“ひとづくり”、地域や商業による「まちづくり(まちおこし)」について、現場主義に即した組合事業の展開のための方策を提言した。

また大会の席上、業界の発展に尽力した組合や役職員、永年勤続従業員を称える表彰状授与式を実施。6組合168人が栄に浴した。

今こそ、イノベーションを

県内各地から組合関係者ら470人が集った。

中央会
佐野光治 会長

静岡県
川勝平太 知事

静岡県議会
浜井卓男 議長

関東経済産業局
増田 仁 産業部長

開会にあたり、佐野光治会長は、
「時代の大きなうねりの中、我々中小企業は、大波に翻弄される小舟にすぎないかもしれない。しかし、地域経済を下支えしているのは中小企業であり、中小企業なくして経済・社会は成り立たない。今こそ、将来に向け、しっかりと舵を取るときだ。そのためには、本大会のテーマである常に果敢に挑戦する前向きな姿勢、すなわちイノベーションが求められる。今大会をそのきっかけとしたい」と挨拶。

来賓の川勝平太県知事は、
「厳しい経済環境の中、県では過去最大規模の緊急経済対策を発動し、県内経済のけん引役である中小企業を全力で支援しているところだ。また、一次、二次、三次産業を組み合わせた“六次産業”の振興など、新たな産業モデルの構築によるイノベーションにも力を入れている。“住んで良し、働いて良し、訪ねて良し”の“ふじの国静岡”を力を合わせ築いていこう」と呼びかけた。

ついで浜井卓男県議会議長は、
「本県のものづくりを支える中小企業に改めて敬意を表したい。この変革の時代を乗り越えるためには、技術の革新だけでなく、経営や思考の革新も不可欠だ。今大会が新たな意識、明日への活力を醸成する場となることを期待したい」と述べた。

関東経済産業局の増田仁産業部長は、
「産業局では、中小企業のもつ潜在力を十分に発揮するよう最大限の支援をしていく。中央会も、ものづくり補助金をはじめ、地域力連携拠点や農商工連携、経営革新などの各種支援を通じ、さらなるリーダーシップを発揮して欲しい」と期待を寄せた。