静岡県中小企業団体中央会Shizuoka Prefectural Federation of Small Business Associations. |
昭和43年10月1日 |
CHUOKAI MONTHLY 2009 November No.672 常に事務局の存在意義を問い、事業を展開福田工業団地協同組合 組合員企業である化学薬品メーカー勤務を経て、平成15年4月、事務局長に就任した。 団地との関りは30年以上に及ぶ。メーカーの富士工場に勤務していた昭和53年、団地進出の話が持ち上がり、進出業務の一端を 担った。 「地質調査や造成工事から団地を見続けてきたので、団地に対する愛着は、人一倍強いんです」。 一方で、「組合の存在は知っていたが、事務を執る立場に立って、その守備範囲の広さに驚いた」と就任当時の戸惑いを吐露する。 組合は、遠州灘に面する43万平方メートルの広大な敷地に、薬品やバイオ、建設、運輸など異業種11社で構成。団地の運営管理を中心に事業を展開する。 「団地周辺には、一般の住宅もあるので、排水や臭気には細心の配慮を払っています。通報があれば、すぐに事実確認や調査を行って、 その結果をまとめ、市に報告に出向くこともあります」。 定期的な排水の分析や処理状況、臭気の測定を通じて得た情報を、組合員全体で共有できるよう手際よく整理するのも大きな役目だ。 「団地内の道路は市道なので一般車両も通行するし、夜間は無人となる。このため、事故を防ぐための交通安全活動や24時間体制の 団地内警備など、安心・安全な団地を目指した取り組みは、地域との信頼関係のさらに強くするためにも欠かせません」と強調する。 「組合には、組合員の求める事業を展開し、メリットを還元することがますます求められている。組合員の意見を集約し、具現化する お手伝いをするのが事務局の役割。存在意義を常に問いながら、マンネリに陥らず、一歩ずつ前に進みたい」。 「知らない土地の風土や文化に触れるのが楽しみ」と旺盛な好奇心をもち各地を旅する。 「次は、カナダやニュージーランドの大自然にも触れてみたいですね」と機会を窺う。
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