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ビジネスレポート

技能研修会で技術の継承とリサイクルを

静岡県わた寝具商工組合

きめ細かい指導で寝具制作の基礎から応用まで学ぶ。

県内の寝具小売、製造、製綿業者ら214社で構成する静岡県わた寝具商工組合(鈴木宏理事長)では、後継者や若手従業員らを対象とした「寝具製作技能研修会」を4月から実施している。

同研修会は、後継者養成事業の一環として、昭和59年から行っているもので、一級技能士の組合員らが指導にあたる。

10月までの半年間、裁断、縫製から敷ふとん、掛けふとん、座ふとんづくりなど、寝具制作の基礎から応用に至るまで学ぶことができる。

これまで延べ100人以上の受講者が国家検定一級、二級に合格するなど、技術力の向上に大きく貢献。

さらに組合員が注文を受ける手作り製品全般の指導も施すなど、実務に直結したカリキュラムで、親子二代にわたり受講する組合員も多い。

組合の澤田信之事務局長は、
「東京都で最も多い粗大ゴミは、ふとん。年間数百トンが捨てられている。天然繊維を使う手作りのふとんは、打ち直しなどのリサイクルも可能で、最終的には土に還るということも、ぜひ皆さんに知ってもらいたい」と述べた。

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静岡県わた寝具商工組合