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事務局 多士済々

県職員協会会長に就任 「創意工夫で魅力アップを」

スズキ協力協同組合
中村正誼 専務理事

 

スズキ株式会社の協力業者82社で組織する組合の事務局に、本社から出向して9年が経た。

本社では足掛け27年にわたり、部品・資材などの調達コスト低減や品質管理を担う購買企画畑を歩んだ。同社の高い国際競争力を支える中核部門だ。

「多くの組合員は、出向以前から、資金繰りなどの経営相談に乗ってきた旧知の間柄。これが事務局を預かる上での大きな財産となった」。

設立50年を超え、組合事業は大きく様変わりした。

「設立当初は、情報交換や親睦の場、という要素が強かったが、自動車業界のグローバル化が進む今、それに対応できる強靭な企業体質づくりに主眼を置いた事業が欠かせない」。

品質・生産性向上のための原価低減、QCサークル、新技術導入などの活動やBCP策定支援、本社研修センター委託による階層・職能別研修など、組合員の経営力アップに直結する事業の陣頭指揮を執る。

「出向という立場上、本社の方針や施策を組合に浸透させることも重要だが、それだけでは組合員はついてこない。メーカーと組合員の橋渡し役として、また、グローバル化に対応できる組合員の企業力向上に全力を挙げる」との信念をもつ。

6月、県職員協会会長に就任した。

「様々な組合が加入する職員協会は、職員間の情報交換の場として絶対に必要な組織。だが、会員数の減少など今が正念場。創意工夫で会の魅力を会員に伝えていきたい」と強い意欲をみせる。

27歳で始めた創作書道。雅号は柳泉。師範免許をもつ腕前だ。「書は一旦書き始めたら途中で鉛筆字のように消せない。これが魅力のひとつ」。

遠く岐阜等へ足を運び、美濃紙を求めるなど、紙や筆、硯、墨などへのこだわりと選ぶ眼力もプロ級だ。

数年前から「古今東西」のフクロウの置物を集め始めた。その数700点。「同じものはひとつもないよ」と自宅の壁に据え付けられた手製の棚に並ぶフクロウは圧巻だ。