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「地域力連携拠点」に選定される
農商工連携や作業工程改善などに注力
静岡県中央会

パートナー連携機関関係者らが出席した中央会「地域力連 携拠点」開所式(上)
県中部地域5機関合同による開所式も行なわれた(下)

経営力向上や事業承継など中小企業者が直面する課題に対し、ワンストップできめ細かい支援を行うため、経済産業省が全国に設置した「地域力連携拠点」に静岡県中央会が選ばれた。

拠点には、地域において優秀な支援者を応援コーディネーターとして配し、他の支援機関などと連携しながら、中小企業の経営力向上、創業・再チャレンジ、事業承継などの経営課題に対応する。

全国で316機関、県内では、本会をはじめ、県商工会連合会、しずおか産業創造機構、静岡、浜松、三島の各商工会議所、静岡銀行、浜松信用金庫の8機関が拠点に選定され、5月30日、全国一斉に事業がスタートした。

このうち、県中部地域の5拠点合同の開所式が同日、県産業経済会館で行われた。

式典には、関東経済産業局太細敏夫産業部次長、県産業部商工業局佐藤泰章局長ら来賓や拠点機関関係者約40名が出席。

5機関を代表して挨拶に立ったしずおか産業創造機構の神谷聰一郎会長は、
「県内の拠点同士が今まで以上の連携強化と切磋琢磨を通じ、中小企業が直面する共通課題の解決とその振興に取り組んでいきたい」と呼びかけた。

来賓の関東経済産業局産業部太細次長は、
「企業が地域に関係なく拠点を自由に選択できるなど、従来の施策の枠を大きく変える事業だ。本県の8拠点はいずれも高い評価で選ばれた機関。全国のモデルとして成果を期待する」と期待を寄せた。

式典では、甘利明経済産業大臣からのビデオメッセージ披露や開所を祝うテープカットが行われた。

合同開所式終了後、本会会議室で、商工中金、県農協中央会、県経済農業協同組合連合会、県信用農業協同組合連合会、県漁業協同組合連合会のパートナー連携機関関係者らが出席した開所式を開催。

主催者を代表して山口専務理事は、
「パートナー機関との連携のもと、会を挙げて本事業を推進し、中小企業が抱える課題解決に取り組んでいく」とあいさつ。

次いで、パートナー機関の紹介や事業概要説明、本事業推進にあたっての意見交換などを行った後、パートナーを示す看板を各機関に贈呈した。

本会では、職員2名を応援コーディネーターに委嘱。パートナー機関の協力を得ながら、移動相談会や訪問相談、専門家派遣、セミナー・研修会の開催、情報提供、調査研究など幅広く事業を展開。

農商工等連携による新商品開発や販路開拓、ブランド力構築、作業工程の改善による効率化を通じた現場力強化、ITを最大限に活かした経営戦略の構築などを重点項目に掲げ支援していく。