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景況ウォッチ

20年5月の情報連絡員月次景況調査より

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目のうち、前年同月を上回る結果となったのは、在庫数量のみ。収益状況、業界の景況のほかいずれの項目も厳しい状況がうかがえる。

前月の値との比較では、売上高など7項目にて悪化拡大。原油、資材価格の高騰が製造業、非製造業問わず、幅広い業種につき収益等への悪影響を及ぼしている。依然として、景況感に明るい兆しが見られない。

業界の声

対象17業種より抜粋

[繊維・同製品] 浜松市
売上数量、金額ともに下降。夏物の受注期が終り、閑散期に入った。重油・原材料価格がさらに上昇となり、組合員各社とも厳しい経営状況となっている。
[輸送用機器] 浜松市
好調な輸出がカバーをし、売上は前年と同程度を維持。今後は、原材料高の車価格への転嫁難、若年層の車離れの傾向により、国内販売への期待は薄い。
[商店街] 静岡市
連休中のイベントは、好天に恵まれ大勢の来客で賑わった。しかし、ガソリンや食料品の値上げに消費者の財布の紐は固い。
[運輸] 島田市
売上高は増加したが、収益状況、景況はほとんどの組合員が悪化。荷動きも悪く、荷主からは厳しい経営を迫られサーチャージ制の導入も難しく、今後の燃料高騰で経営はさらに厳しさを増す。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。