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ビジネスレポート

全国初 企業組合が耐低温検査システムで
「新連携」認定

企業組合ヒーバックシステム

エレベータ方式による連続搬送運転が可能のオートエージングシステム。結露を解消し、大幅な省スペースを実現した。

企業組合ヒーバックシステム(静岡市・三宅龍二郎理事長)がコア企業となり開発した「エージングテストシステム」が6月22日、関東経済産業局の新連携事業認定を受けた。

企業組合による同事業認定は、全国初。

今回開発に成功したのは、自動車に搭載される電子部品が140℃から+125℃の超低・高温の過酷な環境下で正常に稼動するかを自動検査するシステム。

従来の耐低温検査システムは、低温下での氷結が多く、その都度、人手による部品の移動やメンテナンスが必要となりタイムロスが発生。さらに水平方向のコンベアを利用するため、広大なスペースが必要となるなど課題が多く、ラインへの組み込みが難しかった。

組合の新システムは、コンベアを水平から上下駆動にすることで5m程度の幅があればラインに組み込むができ、大幅な省スペースを可能にするとともに、気密性や温度管理の徹底化で氷結を防止。完全自動による24時間連続運転を実現した。

システム費用は4千万〜5千万円。作業環境にあわせ細かなカスタマイズが出来る点も魅力だ。

既に1台が稼動中で、大手自動車メーカーとの間で2台の商談を進めるなど反響は大きい。

三宅理事長は、

「今後、飛行機の計器や携帯電話の基盤、さらにロボットなど厳しい環境下での動作テストの需要はますます高まってくる。これらの動向をつかみながら、量産化の目途をつけていきたい」と抱負を述べた。

製品の詳細は、組合HPをご覧下さい。

関連リンク:http://www.hvac-system.com/