6月の情報連絡員月次景況調査より

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目のうち、前年同月を上回る結果となったのは、在庫数量のみで厳しい状況となった。なかでも、業界の景況にて悪化傾向が強い。

前月の値との比較では、売上高、在庫数量にてやや上昇。一方、前月にはプラスとなった販売価格、雇用人員が再びマイナスに転落。製造業に比べ、非製造業にて前月より値が上昇している項目が多い。

業界の声

対象17業種より抜粋

［繊維・同製品］ 浜松市

今年に入り6ヶ月連続で生産減。ゆかたは、昨年の大幅生産から流通経路に在庫が多数あり、仕入れを控えられている。

［一般機器］ 浜松市

増収増益を維持しているが、前年の同時期に比べ伸び率は前年のほうが上。今年度は原油高のコストアップにより、先行き不透明感が漂い始めている。

［電気機器］ 静岡市

エアコン、冷蔵庫の販売は前年同月に比べ減少している。7月以降の暑い夏到来を願っている。

［建設］ 静岡市

技能工が減少している。仕事量はあるが、収益はそれほど望めないのが現状。安請負をしないよう、周知させている。

［運輸］ 島田市

軽油価格高騰が続き運賃転嫁も出来ないことから、収益に大きく圧迫。輸送の安全確保には、個別の取引条件改善が必要。

DI値の推移

※DI値＝［（増加・好転組合数−減少・悪化組合数）／対象組合数］×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。