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ビジネスレポート

組合士活用、待遇改善へ活発な意見

三島工業団地協同組合

同センターの機械工作研修室で機械企画員の説明を受ける組合の研究会メンバー。

中央会が助成する「中小企業技術承継事業」に取り組む同組合は2月21日、静岡市の静岡職業能力開発促進センターの視察見学会を行った。

中小製造業が技術伝承を進める上で前提となる自社技術の評価や管理者の資質向上に向けた研究の一環として実施。同センターの担当者からセミナーコースの内容や実習カリキュラムなどに関する説明を受けた。

同組合は、昨年7月に実施した株式会社浜名湖頭脳センターの「e―技伝承サービス」に関する視察研修を皮切りに、TWI活用による監督者訓練や先進事例研修など各種事業と平行して内部研究会を継続的に開催してきた。

そこで浮かび上がったのは、中小企業は独自技術を持つものの、それが我流であったり他社技術との位置付けが曖昧だったりする点だ。一方、技術を円滑に伝承するには、伝えるべき技術内容を明確化すべきことや指導者自身が指導に必要な能力を高めなければならないことなども分かった。

こうした課題を改善するために、同センターのオーソドックスな技術・技能内容を参考にしながら自社水準の位置づけを客観視すると共に、併せて各社の実情に沿った指導方法を習得することが有効と判断した。

組合の岩本健治専務理事は、「今後のステップとして、現場監督者らのセミナー派遣を奨励し、各企業が伝承技術の体系的整理と指導能力の向上に努めるよう呼びかけていく」とのべた。

関連リンク:三島工業団地協同組合