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事務局 多士済々

展示場リニューアル、HP開設 「日々チャレンジしなければ」

静岡家具工業団地協同組合
事務局長 杉浦和夫氏

組合に就職して4年。「多くの出会いがあり、多くのお力添えをいただいています」。明瞭な口調、明るい表情からは、いまの充実した仕事ぶりをうかがわせる。

“団地組合の金融事業を理解し即戦力となる人材を”という組合側の希望に沿ったかたちで平成15年2月、事務局長に就任した。「以前は金融機関に身を置いていましたので、何かのご縁があったのかなと思います」。

思い出といえば、組合への就職直前に発生した組合員の倒産だ。「大変なところにきてしまった」という思いもよぎったが、組合内外の支援に助けられ運を引き寄せた。たとえば、倒産工場に山積みとなった製品群の処分だ。当初はこれを目的に始めた家具直売会だったが、回を重ねるごとに評判を呼び昨年は展示場のリニューアルを実施。今後は組合員のB級商品やアウトレット商品などを展示即売する拠点として、有効活用していく考えだ。

一方で、2005年、組合ホームページを開設。直売会に関する買得情報や組合員企業紹介、上手な家具の選び方など盛りだくさんの情報を掲載し、組合の情報発信力を各段に高めた。

「金融機関では得がたい、貴重な経験を重ねてきた。特に、ものづくりの最前線で見聞きすることは常に新鮮で“目から鱗”の思いも一度や二度ではありません」。

業種的にみて組合や組合員を取り巻く環境は、けっして楽観できない状況にある。今後、組合事業も不採算部門の見直しや新たな共同事業の構築が必要だ。

「現状に満足してはだめ。人との出会いを大切にしながら、日々チャレンジしなければ」。

仕事に行き詰ったときは、京都大仙院・尾関宗園和尚の「人生とは毎日が訓練の場である。今ここで、頑張らずにいつ頑張る」を胸に自身を鼓舞する。休日、時間があるときは読書。手にとるのは司馬遼太郎だ。