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 住 所:〒412-0045
     御殿場市川島田639-2
 理事長:嶋田 泉太郎
 組合員:74名
 出資金:4,800千円 
 TEL:0550-82-5477
 FAX:0550-82-7787
 URL:http://www.siz-sba.or.jp/moco/


協同組合 森の腰商栄会

中心市街地活性化を
めざすTMOの中核





▲まちづくり会社が運営する
 ショッピングセンター
 「エピ・スクエア」

三つの法人が有機的に結合

 深JR御殿場駅の富士山口から歩いて七、八分。旧二四六号沿いの約三○○mを中心とした八○店ほどの面的商店街。その一角の両側にセミクローズドの古いアーケードがある程度で、外観の印象は「普通の商店街」。
 しかし、森の腰商栄会はその歴史、組織、事業において若手を中心としたまとまりと行動力が広く知られ、全国各地からの視察が後を絶たない「先進的な商店街」である。
 森の腰の特徴はその組織運営。平成二年「青年部が全責任を持って実施するから」とモコチップの名称でスタンプ事業を開始。発行高が六千万円を超える予想以上の成績。扱い額が大きく責任体制を明確化するため、OBを含む四一名が出資して翌三年、株式会社アクティブモコを設立した。 
 また平成五年、地元製材所跡地の三,○○○gの土地取得を承認、
まちづくり会社構想を提案。翌六年、御殿場まちづくり株式会社を設立。市、中小企業事業団の参加も得て出資総額五億円で平成一○年、森の腰ショッピングセンター「エピ・スクエア」をオープン。
 組合員は一人当り、百万円または二百万円を出資して六○数台分の駐車場を持つ商店街の核となる店舗を造った。
 組合副理事長で御殿場まちづくり株式会社の勝亦専務取締役は「組合の役員は他の二法人の役員を兼務し、それぞれが表裏一体の関係にある。組合は行政の窓口、補助事業の受け皿。アクティブモコが販売促進、スタンプ事業など組合のソフト事業を担当。御殿場まちづくり株式会社が「エピ・スクエア」の運営のほか街並み整備などハード事業を担当している。
 最初はこのようになるとは思いもしなかったが、結果的には有機的に結びつき、ひとつの企業体として成果を出している」と言う。
 特にソフト事業は充実。携帯電話のメール機能を活用した四百人の消費者モニターへ、新鮮なお買い物情報を発信(モコメール)するIT販促を行い脚光を浴びた。
 平成十四年春には農協青年部と共催で、休耕田二ヘクタールを借り、一部をモコチップ、モコカード利用者が野菜作りを体験する市民農園「モコ・ファーム」をオープンするなど、その実績は十分。




中小企業静岡(2005年2月号No.615)