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▲アクティブモコがオープンした
市民農園「モコ・ファーム」
▲TMO構想の実現に向けて
リーダーシップを発揮する
勝亦まちづくり会社専務(右)と
大庭アクティブモコ社長(左)
御殿場市TMOがスタート
こうした中、御殿場市の中心市街地もご多分に漏れず、モータリゼーションの進展や顧客ニーズの多様化を要因とする他商圏への消費者の流出、大規模店舗や銀行の郊外移転による商業地としての求心力の低下、さらに道路・公園の未整備による定住人口の郊外流出など空洞化現象を起こしている。
そこで平成十三年、市は中心市街地活性化基本計画を作成、それに伴い十四年にはTMO構想基本計画を作成、十五年十一月TMOの認定を受けている。
市の中心市街地活性化基本計画は、市街地整備改善のための都市計画事業を大胆に盛り込んだ優れた内容となっている。しかし市街地整備の推進は簡単ではない。
そのためTMOとしての取り組みは当面、商業者と住民によるソフト事業が中心になっている。
駄菓子屋「としかっちゃンち」
TMO構想の実現化を目ざし、森の腰商栄会では平成十六年よりソフト事業として「空き店舗対策事業」と「統一カード実験事業」に取り組み、ハードに向けての構想計画として、テナントミックス店舗を研究している。
空き店舗対策としてはアクティブモコが駄菓子屋「としかっちゃンち」を十六年十二月オープン。十七年一月からは週末の金・土・日に開店している。
駄菓子屋は旧青果店で売り場面積約四○g。店内の壁に昭和の新聞コピーやポスターなどを貼り、ふ菓子やチョコレートなど百種類の菓子を十円から三十円で販売。初日は約千三百五十人の家族連れで店の前に順番待ちの列ができた。
アクティブモコの大庭社長は、
「『としかっちゃンち』は単なる駄菓子屋ではない。地域の元気なお年寄りに働いていただいている。
売り場の一部に昭和三十年代の一般家庭の茶の間(六畳)をセット。昔の遊び、躾を子供たちに教えてあげる。楽しんでもらう。お年寄りたちも懐かしく集まってくる。そんな「世代を超えた交流、コミュミティの場」にしていきたい」と語る。また別の切り口から「この商店街は通学路になっている。旧二四六号は未だ交通も激しく道幅が狭い。地域で子供の安全を守る。また”地学融合“というか、休日は地域で子供を育てる。これも商店街の役割。そのためにも商店街全体を活性化させ、ハードの充実につなげていきたい。
中小企業静岡(2005年2月号No.615)
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