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衛生管理や流通構造変化に対処
 大型共同冷蔵庫が本格稼動
                     
(協)焼津共同冷蔵

   
▲稼動を開始した冷蔵庫。総収容量は、約二千二百三十トンに及ぶ。


 焼津市内のなまり節を中心とした水産加工業者九社が集まり昨年七月に発足した(協)焼津共同冷蔵の大型冷蔵庫が同市小川に完成し、五月十一日より稼動を開始した。
 加工原魚・製品の共同保管と出荷部分の共同化に取り組んだもので、完成した施設は敷地面積千七百十四平方メートル。建物は鉄骨造り一部二階建てで、延べ千四百八十五平方メートル。冷蔵庫はマイナス四十五度に保った原材料用(収容量千百六十トン)とマイナス十度の加工製品用(同千六十七トン)の二室で構成されている。
 冷蔵庫の入出庫口はドッグシェルター方式。続く荷捌き場は室温を十五度以下に保つとともに、組合員から持ち込まれた製品は冷蔵庫に入れる前に約十二時間オゾン殺菌するなど衛生管理を徹底。O―157事件などの影響で消費者の目がより厳しくなっていることもありより高い品質確保に万全を期している。また、入出庫や在庫管理などはコンピュータ制御で行なう。総事業費は建物、設備を含め約三億五千万円。
 組合では、従来より十オの製造コストダウンを見込んでいる。更に、「加工原魚仕入れの共同化にも積極的に対応し、将来的には製品製造の共同化も図っていきたい」(中山理事長)としている。


▲オゾン発生装置を取り付けた冷蔵庫荷捌場



中小企業静岡(1998年 6月号 No.535)