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この四月、防災局長から商工労働部長に就任した植田勝男氏にお話を伺った。 入庁は昭和三五年。県税事務所を振り出しに、商業サービス産業室長・財政課長・東部県行政センター所長等を歴任している。 昭和十七年一月生まれ。 現場の声を反映 ―部長の抱負をお聞かせください。 植田 中小企業の経営は、依然として厳しい環境にあります。しかし、静岡県には優良な中小企業が数多くあり、これから中小企業が活躍する可能性はかなり高いと思います。 皆さんの声を聞きながら、我々ができることをお手伝いしたい。 ―今、行政に必要なことは。 植田 四月二四日に政府から発表された総合経済対策に、静岡県としていかに対応するかが緊急の課題です。同時に商工業の現状について、より正確な情報を把握することも必要だと思っています。時代に対応した施策を打ち出し、皆さんと一緒に静岡県の産業を盛り上げていきたいと思っています。 ―具体的には。 植田 積極的な行動と幅広いアンテナを持つことです。 商業サービス産業室長当時、若手の商店街経営者を対象とした研修会で講演する機会がありましたが、研修会の前に実際に街を歩き、その商店街の魅力や問題点を自分の目で確かめました。おかげで、時間をかけて商店街経営者と懇談を行うことができ、一回の研修会がよりよいものになったと思っています。 ―今までで一番印象的なお仕事は何ですか。 植田 国と民有地の使用協定に関する更改の仕事が印象的でした。当時、担当者として私が地権者と国の間に立ち、意見の調整役を図りました。 長い間、この土地問題は保留されていて、なかなか進展しませんでした。 私も毎晩のように現地まで出向いて地権者のグループと会合を重ねました。その甲斐があり、年度内ギリギリの三月三一日に契約を結ぶことができた時は感激しました。地元の気持ちをいかに行政に反映させるかということに必死で取り組んだことは、今でも自分の経験として生かされている、と思います。 |
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