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景況ウォッチ

(21年7月の情報連絡員月次景況調査より)

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目のうち、在庫数量は最近10年で最も減少を示す値を更新。売上高、収益状況、業界の景況もやや値が上昇し悪化が減少した。

前月の値との比較では、売上高など6項目で値が上昇し、悪化幅縮小。業種別では、製造業・非製造業ともに同水準といえるが、雇用人員にてのみ製造業で厳しさが見られる。改善傾向ととれる一方で、資金繰り、業界の景況などで好回答は依然少なく、今後の見通しは不透明である。

業界の声

対象17業種より抜粋

[一般機械] 浜松市
乗用車の一部で生産回復の兆しが見られ明るい材料だが、発注状況が変化。小さな案件でも10社に及ぶ相見積もりが恒常化し、成約まで時間がかかる。採算性確保が難しい。
[輸送用機器] 浜松市
エコカー減税、補助金制度による政府支援策による効果で、ハイブリッド車など環境車の需要が全体をけん引しているが、支援策の恩恵の少ない軽自動車や二輪は苦戦している。
[小売業(家電)] 静岡市
エコポイント制度の効果でテレビは価格が低下したが、台数が伸びた。一方天候異変で、冷蔵庫、エアコンが不振。
[サービス業(自動車整備)] 静岡市
エコカー増加の現状、それに対応する整備技術の習得が難しくなっている。今後、ユーザーは修理の際、ディーラーに目が向き一般修理工場の利用が減少するのでは?との不安がある。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。