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景況ウォッチ

9月の情報連絡員月次景況調査より

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目のうち、8項目が前年同月を下回り、1項目が前年同月同様との結果となった。他の項目と比較し、収益状況と業界の景況の悪化が目立つ。

前月の値との比較では、売上高、収益状況、雇用人員にて悪化幅が縮小している。各業種とも依然、原油や資材価格の高騰、人手不足などが経営状況に悪影響を及ぼしている。

業界の声

対象17業種より抜粋

[繊維・同製品] 浜松市
販売価格がややアップしたが、重油や関連資材の値上げが止まらない。さらに大幅な価格引き上げが必要。
[紙・紙加工品] 富士市
家庭紙メーカーは、燃料などのコストアップのため厳しい状況。今年に入りすでに4件も企業の買収・統合が進んでいる。
[一般機械] 浜松市
いざなぎ景気超えが聞かれるが、中小企業には好況の実感がまったくない。設備操業は高いが、収益の伸びは見られない。原材料価格など先行き不透明感が強い。
[建設] 藤枝市
忙しい組合員も多いが、人手不足ながら新たな雇用に対する経費は捻出できない。パートや高齢者活用への対応が急務。
[運輸] 富士市
軽油単価の高騰、若年ドライバー不足が顕著となった。荷主との運賃交渉は依然進まないが、軽油はやや値下げになる見通し。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。