google

クローズアップインタビュー

6月より県青年中央会会長
「会のメリットは無尽蔵 情報発信と行動力で結果出せ」

静岡県青年中央会会長
静岡県貨物運送(協)青年部
静岡県産業廃棄物処理(協)青年部
内田貴典氏

今年6月、県青年中央会会長に就任した。そのミッションは「会の特徴を活かしつつ、組織の不備を整備すること」と明快だ。

気取るのでなければ、肩に力を入れるわけでもない。常に自然体を崩さない、というのが周囲の評である。

青年中央会との出会いは平成5年。県貨物運送協同組合青年部に所属した当初、先輩に連れられて「何も分からないまま」に入会していた。

「印象?会員はフランクで、上下関係に凝り固まった組織とはちがう魅力があった。誤解を恐れずに言えば、エラそうな人はいないし皆が対等。若さや青年らしさを残す素晴らしい組織だと思いました」。

県の会長の位置づけは、地域青年中央会への連絡係と関東ブロックや全青中など広域活動への参加である。

「会を組織として見たとき、ほころびもある。東・中・西・清水の地域青中がそれぞれ自由に運営されているが、共通の決まりごとが不明瞭なため組織パワーが発揮しにくい。そこにメスを入れることで、県青中の意義はますます高まるはず」。

「よく聞かれるのは、青年中央会に入ってどんなメリットがあるのかという質問。でも、入ったからメリットがあるわけじゃない。求めるものは各自ちがう。自分が求めるものをきちんと発信し、行動さえすれば結果はついてくる。メリットは無尽蔵にあるはずですよ」。

思い出に残るのは、中部青年中央会の会長として臨んだ平成12年の青年部県大会だ。

例年、講師やパネラーは外部から招聘するケースがほとんどだったが、「講師を呼ぶだけの大会には抵抗がある」と講師やパネラーは、会員の中から選定。加えて席上の参加者にもマイクを向け、それぞれの思いを自由に語るフリートークの場とした。

慣習にとらわれず実効のある事業を計画するのが真骨頂で、「経営者だけが勉強しても会社はよくならない」と、所属する青年部の主催事業では、後継者のみならず組合員の管理職や一般従業員むけの研修事業も手がけた。

静岡市清水区の株式会社丸徳運送の専務取締役。県貨物運送協同組合の発起人で業界の重鎮、貴氏を父にもつ。「運送業界はこれから数年で大きく変わる。今が正念場」と特色ある事業展開を見据える。

幼少の頃からやんちゃで鳴らし、清水市文化会館中庭に続く高さ2メートルのドアガラスを割って1年近く入通院する大ケガも経験した。体を動かすのが好きで、休日はマリンスポーツなどを楽しむ。36歳。